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2025年9月16日 (火)

NITEに行ってきました

 NITE。それは代々木大山公園近く、多くの緑の中にひっそりとたたずむ建物。

…いやまあ、単に経済産業省所管の独立行政法人なのですが。あまりに大都会の中の閑静な地にあったので、つい冒頭で不動産広告のノリで嘯いてみました。ここは、事故が起きた製品についての原因を探る等している機関です。他にもいくつかの分野があるのですが、本日訪問したところは主として製品安全分野を司る部署でした。

 最近、モバイルバッテリーの事故が多いですが、まさにあのような重大事故が発生した場合に、製品事故に関する情報を収集して原因を探求し、事故の再発防止や未然に防ぐための情報を提供する機関です。事故の再現実験なども行っているので、それなりの実験施設もあります。3年後には100周年を迎える、由緒正しき機関です。

 事故によって火災が発生したり、死亡、後遺障害、30日以上入院するような被害が生じると、重大事故扱いで事業者には10日以内の報告義務があり、NITEはこれを基に業者から様々な情報を出させて原因を探求できるそうです。弁護士としては、業者からではなくむしろ消費者から被害報告を持ち込み、原因探求をしてほしいと考えてしまいますが、一消費者が直接事故情報をNITEに持ち込むことはできないそうで、この場合はまず消費者センターに報告することになるという話でした。確かに、消費者センターも相模原に大規模実験施設を有しているのですよね。

 もっとも、NITEに報告された事故情報は、最終的には全て公示されます。「NITE SAFE-Lite」というサイトで事故情報やリコール検索をすると、必要な情報に行きつけるというわけです。事故原因が判明して一般に公示されるまでには数ヶ月、ものによっては年単位がかかるようですが、製品事故に関する相談があればこのようなサイトが有用なのだろうと思われました。

 本日見せてもらえたのは、ガスバーナーの異常燃焼実験です。飲食店で、ガス缶にバーナーをくっつけた装置で魚を炙る等しているのを見たことがあると思います。あのバーナーは、気化したガスで燃えている分には青い正常な炎が出ますが、ガス缶内の液体が出てくると、赤い大きな炎が爆発的に発生します。ガス缶を逆さにしたり傾けてバーナーを使用すると、液体が出てくることがあるそうなのです。

 …魚を炙るとき、むしろガス缶は傾けて使うことが多いような…。逆さにしても液体が出てこないような対策が取られている製品も多いのですが、外国製品の中にはそのような仕掛けがないこともあるらしいです。しかし、重大事故になっても、業者が海外にいると報告義務を履行してくれないこともあり、そうなると原因究明も難しくなるため、現在、この点の法改正中なのだそうです。

 製品事故対策も日進月歩なのですね!

(石丸 文佳)

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