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2014年2月25日 (火)

調停期間は長い方がよいか、短い方がよいか

この前、離婚と婚姻費用の調停が横浜家裁でありました。

離婚と婚姻費用の調停というのは割と多い事案なので、色々な家裁で経験したことがありますし、とりわけ東京家裁では何件も行っています。

ところが、所変われば品変わるとでもいうのか、横浜と東京では全く期日の進行の仕方が異なっていました。

最近の東京家裁は、初めからまとまらないことが予想されるような事案でも、何とか和解することができないか、一部でもまとめることができないかと考えているようで、調停委員も家事調停官(裁判官)も「次回までに~を検討してきてください」等と課題を出しては期日を何度も入れようとします。当事者が双方共に、考え方に開きが大きいので合意することはどう考えても無理だから審判にしてくださいと言っても、まだ本音を聞けていないからなどと言って期日を重ねる傾向にあるように思います。また、家事調停官の持つ1人頭の事件数が多く、家事調停官の意見を仰がなくてはならない段階になってもなかなか調停官がお出ましにならずに長く待たされるという傾向も顕著です。

ところが、先日の横浜家裁の調停では、離婚も婚姻費用も1期日だけですぐに調停官が現れ、本件はまとまりそうにないから調停終了と言われ、審判に即刻移行してしまいました。

私とて、本件は最終的な合意には至らないだろうと思っていましたが、それでも話し合いの期日が数期日は重ねられるのだろうと思っていたため、あまりのスピーディーな運営に驚きました。実は、本件は、相手方も東京の弁護士で、そのためか相手方もいくらなんでもこんなに早く終結するとは思っていなかったらしく、提出してきた書面は基本こちらとは折り合える余地のないような強気な書面内容であったにもかかわらず本音はどうも違ったようで、話し合いである程度妥協して有利な解決に導きたいという思いを持っていたようなのです。

さて、和解をまとめようとする東京家裁のやり方だと、最初から本音を言わずに期日が長引くかもしれず、あるいは真実まとまる余地がないものでも無駄に期日を重ねているかもしれない一方で、スピーディーな横浜家裁のやり方だと、実は和解の余地があったかもしれないのにその芽をつぶしているのかもしれません。
どちらが調停のやり方としては適当なのでしょうか。興味深い運営方法の差だと思います。

(石丸文佳)

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