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2013年10月31日 (木)

学資保険の元本割れ返還訴訟

 先日,住友生命保険の学資保険で,支払った保険料よりも受け取る金額が少ない「元本割れ」が起きたとして,元本割れした分の返還を求めた訴訟において,大阪高裁で,生命保険側が元本割れ分の全額に相当する約48万円を返還することで和解が成立したとのニュースがありました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131028-00000116-mai-soci

 1審の大阪地裁は,元本割れのリスクについて担当の保険外交員が適切な説明を行っていなかったとして,保険外交員の説明義務違反を認めたようです。ニュースで見るだけですので,どのような証拠から説明義務違反を認めたかはわかりませんが,保険外交員は,多数の顧客に対して同様の説明をしているものと思われますので,この原告に対して説明義務違反が認められるということは,他の顧客に対しても説明義務違反をおかしている可能性が高いように思われます。

 学資保険については貯蓄目的で加入する人が多いと思われ,元本割れする可能性があると聞いていれば入らなかったという人も相当数いるのではないでしょうか。

 そうすると,学資保険が元本割れしてしまった場合に,元本割れ部分の返還を求めれば,金銭が返還されることになるケースは,本件以外にも多くあるように思われます。

 もし,ご自身が加入されている保険について,元本割れする可能性があると聞いていなかったにもかかわらず,元本割れしてしまったということがございましたら,お気軽にご相談ください。

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