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2013年10月

2013年10月31日 (木)

学資保険の元本割れ返還訴訟

 先日,住友生命保険の学資保険で,支払った保険料よりも受け取る金額が少ない「元本割れ」が起きたとして,元本割れした分の返還を求めた訴訟において,大阪高裁で,生命保険側が元本割れ分の全額に相当する約48万円を返還することで和解が成立したとのニュースがありました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131028-00000116-mai-soci

 1審の大阪地裁は,元本割れのリスクについて担当の保険外交員が適切な説明を行っていなかったとして,保険外交員の説明義務違反を認めたようです。ニュースで見るだけですので,どのような証拠から説明義務違反を認めたかはわかりませんが,保険外交員は,多数の顧客に対して同様の説明をしているものと思われますので,この原告に対して説明義務違反が認められるということは,他の顧客に対しても説明義務違反をおかしている可能性が高いように思われます。

 学資保険については貯蓄目的で加入する人が多いと思われ,元本割れする可能性があると聞いていれば入らなかったという人も相当数いるのではないでしょうか。

 そうすると,学資保険が元本割れしてしまった場合に,元本割れ部分の返還を求めれば,金銭が返還されることになるケースは,本件以外にも多くあるように思われます。

 もし,ご自身が加入されている保険について,元本割れする可能性があると聞いていなかったにもかかわらず,元本割れしてしまったということがございましたら,お気軽にご相談ください。

桜丘法律事務所のHPはこちら。

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ウェブ上の簡易な無料相談もやっています。こちらへどうぞ。

2013年10月28日 (月)

桜丘法律事務所が事務所説明会を開く理由(わけ)

 既にお知らせしています通り,来る11月4日と6日の午後6時から当事務所の事務所説明会を開催します。

 桜丘法律事務所の67期の採用予定は1名に過ぎません。1名の新人を採用することだけを考えるなら,説明会などを開く必要はありません。優秀な修習生からの応募の意思表示も既にいくつか頂いています。それなのに説明会を開催するのは理由があります。

 桜丘法律事務所は,所長の櫻井と,神山啓史弁護士,そして櫻井のもとで修習した加藤真美弁護士が,司法過疎の地に優秀な若手弁護士を育てて派遣するために1998年に設立した事務所です。しかし,当時,過疎地に任期付で派遣するという事務所に就職したいという修習生は居ませんでした。また,刑事弁護の実務は「人質司法」と呼ばれる状況で,刑訴法学者からは「絶望的」と評される時代でした。そこで櫻井と神山は,司法修習生の啓蒙活動から行うことにしました。

 桜丘法律事務所に就職しなくてもよい,司法過疎の問題があることを知ってほしい,弁護士がいかにあるべきかを考えてほしい,刑事弁護に真剣に取り組む弁護士が育ってほしい,そういうメッセージを伝える事務所説明会を行うようにしました。そうして,修習生の1割に,桜丘のメッセージを伝えることを目標に,説明会を続けて来ました。

 おかげさまでこの説明会は,合格直後でまだ弁護士のイメージがつかめていない修習生たちに好評を博し,これまで続いてきました。

 もちろん,ひまわり基金の制度ができ,法テラスが誕生し,その名が知られるようになった桜丘法律事務所が求人に苦労することはなくなりましたが,それでも伝えたいメッセージに変わりはありません。とりわけ弁護士の将来について否定的な意見が少なくない昨今,弁護士という仕事の誇りとやりがいを知ってほしいし,変わりつつある刑事司法をしっかりとした方向に導く人材に育ってほしい。

 合格者の人数が飛躍的に増加した今日,1割の修習生に説明を行うことまではかないませんが,私たちが説明会を続けているのはそんな思いからなのです。

 事務所説明会で,修習予定者の皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。


追伸
 桜丘法律事務所の採用面接は1月の最終週か2月の第1週の週末に行います。詳細は決定し次第,このホームページにて発表します。

 桜丘法律事務所に入所を希望される方は,採用面接の前に,事務所説明会あるいは神山ゼミに参加して事務所の雰囲気を知っておかれることを強くお勧めします。

(櫻井光政)

2013年10月11日 (金)

刑事弁護専用ページ開設

桜丘法律事務所では,刑事事件にきちんと対応できる弁護士を育てること,を事務所の目標の一つに掲げ,刑事事件のスペシャリストである神山啓史弁護士を中心に,刑事事件に積極的に取り組んできました。

この度,刑事弁護人をお捜しの方々に,当事務所のことを知って頂くべく,刑事事件専用のホームページを開設いたしました。

不幸にして刑事事件を起こしてしまった方,冤罪に巻き込まれてしまった方のお力になれればと思います。

詳しくは,こちらのホームページをご覧下さい。

http://keiji.sakuragaoka.gr.jp/

2013年10月 3日 (木)

現代人文社「傍聴弁護人から異議あり!」

先日の「刑事弁護プラクティス」に続き,現代人文社より,間もなく「傍聴弁護人から異議あり!」が出版されます。

本書では,当事務所の亀井真紀弁護士が担当した裁判員事件と,当事務所出身の田岡直博弁護士が担当した裁判員事件が取り上げられています。

「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」などの法廷傍聴記で有名な北尾トロさんが,いくつもの裁判員裁判を傍聴して,「弁護人の一人になったつもりで」弁護人の弁護活動を批評したものです。軽妙ながら鋭い指摘がなされており,なるほど,弁護活動がこのように受け止められているのかと,とても参考になりました。

特に刑事事件を取り扱う弁護士にお勧め出来る内容だと思いました。
(新谷泰真)

Igiari


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