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2013年5月27日 (月)

浪江町の今

5月11日(土),浪江町復興支援弁護団の一員として,福島県双葉郡浪江町の現地調査に行ってきました。そこで,現地調査の様子をお伝えしたいと思います。

さて,みなさんは浪江町がどんなところかご存知でしょうか。
DASH村が存在していた,とっても自然が豊かな場所です。そして,原発の被害が大きかった場所でもあります。

浪江町の大部分は,帰還困難区域に指定されています。
帰還困難区域とは,「5年間を経過してもなお、年間積算線量が20ミリシーベルトを下回らないおそれのある、現時点で年間積算線量が50ミリシーベルト超の地域」です。つまり,人が住むことのできない地域です。
午前9時30分,郡山駅から浪江町の方が運転してくださるバスに乗って出発。浪江町まではバスで約2時間かかります。

私たちは,放射線量計とにらめっこしながらずんずんと浪江町に向かっていきました。

 浪江町に入ると,除染作業の様子が目に飛び込んできました。黒いビニール様の大きな袋に,高い放射線量を含む土や草木が入れられていました。空き地には,その黒い大きな袋が山積みになっています。民家の隣にもその黒い袋は置かれていました。物々しい空気が漂っていました。

そして,いよいよ帰還困難区域に。入口にはゲートが設置されており,警察官が常駐し,私たちは身分証の提示を求められました。浪江町の方は,「自分の町に入るのに,どうして身分証を見せなければいけないのだろう。言いようのない寂しさがこみ上げてくる。」とおっしゃっていました。自分の故郷が失われた喪失感はどれほどのものでしょうか。言葉にできない悔しさや悲しみが私たちにも伝わってきました。

 帰還困難区域に入ってからのレポートは,さらに続きます。

(國松里美)

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