続・町田市教育委員会
町田市教育委員会が態度を変更し、朝鮮学校の児童にも防犯ブザーを配布することになりました。そのこと自体は良いのですが、報道の中に気になる箇所がありました。
そもそも配布しない旨の決定は、委員に無断で事務局が勝手に行ったのだというのです。これには驚きました。こんな大事なことを、委員に諮らず、事務局が勝手に決めてしまうなど、委員会無視も甚だしい。
教育委員会は、しばしば機能していないと批判され、その存在意義すら問われる昨今ですが、実態は、多くの自治体で、行政自身が教育委員会を軽んじ、機能させていないのです。ですから私は教育委員会の権限を行政に委譲するなどは本末転倒な議論だと考えています。
今回の町田の例を見ても、教育委員で構成される狭義の教育委員会を蔑ろにしたが故の誤りという側面があるのではないでしょうか。
少なくとも、児童生徒の扱いについて不利益変更をするときは教育委員会の承認を得ることを制度化すべきだと思います。
(櫻井光政)
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