死刑執行に異議あり
本日、4月26日、2人の死刑囚の刑が執行されました。2人は暴力団の組長と組員で、対立する組員2名をファミレスに呼び出して射殺した罪で死刑を言い渡された者でした。
悪質な事件であり、社会に不安を与えたことはその通りですが、死刑について国際的な批判を受け、国内的にも議論を深めようという機運が高まっているこの折に、敢えて執行を急ぐ理由はありません。収容者数が定員をオーバーしているというのが理由であれば何をか言わんやです。
与党内に強硬な意見が多いことは想像に難くありませんが、党総裁まで務めた実力者である谷垣法務大臣には、その見識に相応しい慎重な態度を取ってほしかったと思います。大臣には率先して死刑制度についての議論を提起し、当面の執行を停止することを強く求めます。
(櫻井光政)
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