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2012年12月25日 (火)

ネット掲示板での誹謗中傷

ネット掲示板に誹謗中傷の書込みをされました。誰にどんな責任を問えますか。

書込みの内容によっては、書込んだ相手に対して、書込みの削除、新たな誹謗中傷の書込み禁止、書込みによって受けた損害の賠償を請求することが可能です。弁護士名義で内容証明郵便を送り、それでも相手が応じない場合は、訴訟を行うことが考えられます。特に悪質な名誉毀損の書込みについては、名誉毀損罪で刑事告訴することも考えられます。

書込んだ相手の責任を問う前提として、書込んだ相手を特定する必要があります。書込んだ相手が特定出来ない場合は、プロバイダに対して、書込んだ相手の氏名、住所、メールアドレス、IPアドレス等を開示するよう求めることが出来ます(プロバイダ責任制限法4条1項に基づく発信者情報開示請求)。

書込んだ相手とは別に、掲示板管理者に対して、書込みの削除を請求することも考えられます。掲示板管理者に対する具体的な削除請求後も,掲示板管理者が不当にこれを放置したような一定の場合は,条理上の作為義務違反を理由に掲示板管理者に対して損害賠償請求をする余地もあります(東京高判平成13年9月5日判タ1088号94頁)。

いずれの手段をとる場合にも、書込みのされたページは重要な証拠となります。きちんと保存をしておくことが大切です。

(鏑木)

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