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2012年10月 5日 (金)

やや微妙な業務改善日記3 (デュアルモニターを導入しよう)

弁護士業務では,執務時間の相当部分を文書作成(起案)にあてています。この起案作業を効率化し,快適に行うための工夫を紹介します。まずは費用対効果が高いデュアルモニターの導入から。

 皆さんパソコンを利用して起案をしていると思いますが,多くの方は一台のパソコンに一台のモニターのセットで執務していることと思います。DELLあたりから納入されたパソコンを業者にセッティングしてもらい,なんの疑問も持たずにそのまま利用しているケースがほとんどでしょう。

 デュアルモニターは読んで字のごとく2台のモニターを利用するものです。一台のパソコンに2台のモニターを接続することで,一度に表示する領域を広げることができます。一つの画面にExcelのシートを表示して数値を参照しながら,もう片方の画面にWord画面を表示し,文書を作成するなんてことができるようになります。あるいは,片側に準備書面(1)を表示しながら,もう片側で準備書面(2)を起案するということも出来るわけです。一つのモニターだと,いちいち画面の切替をする必要があったものが,表示領域が広がったことで表示しっぱなしにすることができるようになります。
このようなイメージです。分かりづらいかもしれませんが,左に一太郎(ワープロソフト),右にExcelが表示されています。

20121005_105925_2


1 事前準備
 パソコンの裏をのぞき,ディスプレイ出力端子の種類を確認します。最近のパソコンだと,DVI-D端子とHDMI端子は標準でついていることが多いと思います。
端子の種類についてはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/Digital_Visual_Interfaceあたりを見てください。1台目のモニターは既に接続されているでしょうから,空いている端子を確認します。

2 用意するもの
①追加するモニター一台。出来れば,既存のモニターと同機種が望ましいですが,同機種が手に入らない場合でもサイズと色は揃えた方が見やすいでしょう。値段は2~3万円程度。最近はモニターもずいぶん安くなりました。

②モニターとパソコンをつなぐケーブル。2台目のモニターとパソコンをつなぐケーブルを用意しましょう。事前準備で確認した空き端子に対応する規格のケーブルを準備します。モニターに付属している場合もありますし,付属していなければ,アマゾンあたりでケーブルの種類を確かめて購入します。

③パソコン側のディスプレイ出力端子の種類によっては,端子の変換コネクタが必要になる場合もあります。

3 接続方法
 ケーブルでモニターとパソコンをつなぐだけです。

4 調整
後は,パソコン上で画面のプロパティなどで簡単な確認と調整を行えばOK。

5 まとめ
パソコン裏の空いているディスプレイ出力端子を確認し,対応するケーブルと,新しいモニターを用意して,ケーブルでつなぐだけ。至極簡単ですね。2~3万円の投資で,快適な起案環境が手に入ります。

6 メリットとデメリット
 メリットは,一度に複数のウインドウが表示できること,多くの資料が表示できることによる起案の効率化です。
 デメリットは,モニターが2台になる分机上のスペースがやや狭くなること位でしょうか。その他のデメリットはあまり思いつきません。
 一度やると辞められなくなるほど快適なので,是非試してみてください。

(追記)
ワイドモニターなどの大型モニター一枚と,小さいモニター2枚とではどちらが使い勝手がよいかという質問を受けました。私は,自宅ではワイドモニター一枚で起案しますが,ウインドウの切替作業の要否などの点で,やはり2枚のモニターを利用する方が便利ではないか,と感じます。


(新谷)


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