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2012年9月 7日 (金)

刑事弁護士の探し方

知り合いの弁護士に「最近は刑事弁護でも,インターネットで広
告を出す弁護士がいるよ」という話をしたら,「え!そんなに大事
なことを相談するのに,インターネットで探すの!?」と驚かれま
した。この弁護士は刑事事件はまったく取り扱わないそうですが,
多くの弁護士の率直な感想としてはこのとおりであろうと思います。

 刑事弁護は,弁護士の活動により,身体拘束される期間が延びる
かどうかが決まります。もちろん事件によりますが,ちかんや傷害
事件などの軽微な事件であれば,早期に弁護士に依頼していればす
ぐに釈放されたのに,弁護士に依頼しなかったがために20日間拘
束されてしまう,ということが実際にあります。また,否認事件
の場合でも,捜査段階で弁護士を付けていれば有罪にはならなかっ
たのでは,と思わされることが少なくありません。

 しかし,インターネットで探す方には,探すなりの理由があるわ
けです。多くの人は知り合いに弁護士がいません。そうすると,ど
の弁護士がいい弁護士で,どの弁護士が悪い弁護士なのかが分かり
ません。数年前までは広告も禁止されていましたから,なおさらで
す。名前と年齢,顔写真で選ぶ,というのでは,占いの世界と変わ
りません。

 それでも,時間があれば,いい弁護士にたどりつく可能性が高い
でしょう。しかし,刑事事件の場合には,時間との争いです。1日,
2日弁護士に依頼するのが遅れただけで,身体拘束が長引いてしまっ
たり,自白調書をとられてしまう可能性があります。一刻も早く弁
護士に依頼したい。そのためにインターネットでも探せる24時間
対応の事務所が選ばれてしまう,というわけです。

 しかし,実際のところ,弁護士の能力というのは玉石混淆です。
その中から弁護士を選ぶのは,まさに至難の業でしょう。卑近な例
ですが,私も最近歯医者を探していて,どの歯医者がいいのか分か
らず,本当に困りました。どこも似たようなホームページなので選
ぶ基準がなくて・・・。しかし,弁護士のホームページも,似たり
よったりでしょう。

 普段から知り合いの弁護士を作っておくというのが最善の予防策
ですが,そうでない場合でも,ホームページなどを通じて,弁護士
を選択できる情報をできる限り提供したいと考えています。

(田岡)

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