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2012年2月 8日 (水)

絵画商法に注意

先日「絵画商法」の相談を受けました。

銀座を歩いていたら、「絵を見ていかないか」と声をかけられた。お店にはいると、販売員が寄ってきて「この絵は一点物だ」「作家が会いたいと言っている」「本来は130万円だが、110万円に値引きする」「送料も込みでいい」などと3時間にわたり説得され、断りきれずに契約書にサインしてしまったというものです。

相談者は明確に退去の意思を伝えておらず、クーリングオフの期間(8日間)を過ぎてしまっている、という問題がありました。しかし、契約書の内容に問題があり、裁判で争えばクーリングオフが認められる可能性がありました。また、絵画の性質について明らかに虚偽の事実を告げており、不実告知を理由とする取り消しが認められそうでした。そのほか、販売目的を告げずに勧誘したり、長時間留め置いていることは行政処分の対象になると思われました。

そこで、弁護士の名義で内容証明を送ったところ、すぐに販売店から電話があり、「絵画を返してもらえば、未払金は払わなくてよい」ということでした。悪い提案ではありませんでしたが、弁護士費用の負担を考えると、絵画を返して負担が残るのはかわいそうでしたので、さらに交渉し、既払金(既に支払ったお金)の半額程度を返してもらうことができました。

もし泣き寝入りしていれば、100万円以上を払わなくてはなりませんでした。弁護士に頼んだことで、不必要な絵画を引き取ってもらい、費用の負担もわずかですみました。うまく解決できた事例として、ご紹介させていただきました。

(田岡)

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