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2011年9月28日 (水)

「補償」と「賠償」

 弁護士会の会派の勉強会に参加して、今日初めて、東京電力が被害者に送付した案内冊子(コピー)を手にしました。かねてより分量が多すぎて分りづらいという評判は聞いていましたが、それ以外に驚いたことがありました。

 第一は、謝罪の文言が全く書いてなかったことです。ひどい被害を与えているのだから、謝罪の一言くらいあっても良さそうなものだ、と思いました。とはいえ、私が見たのは案内冊子のみですから、謝罪文言は別に同封されていたのかも知れません。それならば、それは良しとしましょう。

 第二に驚いたのは、「賠償」でなく「補償」と書いてあったことです。法律を読みかじった方であれば、損害を与えた者に故意過失などの違法性がない場合が「補償」、違法性がある場合が「賠償」だということに気付くはずです。原発の事故は明らかに東電の過失によるものですから、損害の「賠償」がなされなければならないはずなのに、「補償」と書かれていました。これは、謝罪文言が全くなかったことと符合します。

 

東電、「しゃーなかった」という姿勢に終始するつもりか!?と思いました。

 後で気になって簡易なネット辞書で「補償」を調べてみたら、「損失を補って、つぐなうこと。特に、損害賠償として、財産や健康上の損失を金銭でつぐなうこと。」(デジタル大辞泉)と、「賠償」とごっちゃな説明がなされていました。両者の壁は崩れかけているのか。東電が「補償」と書いたのも悪気がなかったのか。

 でもやっぱり私は、意識して「補償」にしたのだと思いますがね。

(櫻井)

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