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2011年1月19日 (水)

上から目線

 小学校の頃、あるきっかけから2年ほど日曜学校に通ったことがあります。しばらく忘れていましたが、数年前に尊敬できるクリスチャンに出会って、時折聖書に関する本を読むことになりました。つい先日は本田哲郎という神父が書いた「聖書を発見する」という本を読みました。

 本田神父は大阪の釜ヶ崎というドヤ街に住み込んでホームレスなどの支援をしている人です。神父は、当初は貧困に苦しむ人たちを救いたいという気持で支援をしていたのですが、支援をするうちにそうではないと気付いたそうです。助けてやるという上からの目線が、現実に困難に直面している人たちをどれだけ惨めにさせているかということに気付いたのだそうです。そして、イエスの救済は、上から手を差し伸べるようなものではなく、もっとも弱い者と共に立つことだと言います。

 この話は弁護士の仕事にも通じるものがあると思いました。弁護士の使命は人権の擁護にあると言われます。現実に人権活動に携わっている弁護士も少なくありませんし、多くの弁護士は、日常の業務においても人権擁護の見地で働いているものと思います。それでも、その姿勢は、「擁護」という言葉に端無くも表れているように、上から手を差し伸べるというニュアンスが強いのではないでしょうか。

 人権擁護に携わるとはいえ、それでもって生活の糧まで得ている弁護士は、「上から目線」で人を傷つけていないかということをもっと真剣に考えなければならないという思いにさせられる一冊でした。

(櫻井光政)

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